リブショカ(図書館書架)β版

リブショカ(図書館書架)に関する情報発信

Amazonとカーリルと書誌情報

カーリルから以下のアナウンスがあった

サービスに関する重要なお知らせ – カーリルのブログ

 

これまでメインで使っていたAmazonの書誌DBからオープンな書誌DBへの移行を随時行っていくとのこと。当面は,Amazonアソシエイト契約の解除はないとのことだが,どこかで書誌DBのスイッチは避けられなかったと思う。先手を打って,

openBD | 書誌情報・書影を自由にを始めていたのは素晴らしい。前の記事にも書いたが,このような活動にはエールを送りたい,かつ微力でも力になれればと思う。

 

最近は本業が多忙のため,すっかり開発ペースが落ちてしまっているが,そろそろAmazonAPIに手を付けようとしていたところなので,実装を少し変更しようかと考えている。書誌情報を取得できるリソースを複数利用できるようにして,可変機能として実装するように仕様変更の予定。

 

さて,自由に利用できる書誌関連DBが動き始めるのは非常に素晴らしい。しかし一方で,本当にAmazon並みの情報量が確保できるかについては,懐疑的な部分もある。

 多くの人々が,Amazonが提供する情報量をデファクトとして認識しているように見えるが,これは何も書籍に特化したものではない。すべての商品について言えるのではないか。Amazonの情報量がデファクトとなっているのであれば,どこのサイトであれ,情報量が少なければ利用者は自ずとAmazonサイトへ移動して不足している情報を補おうとする。書籍でいえば,例えば書影,目次,コメントなど。多くの図書館目録検索ではこれらの情報は非常に少ない。それゆえ,Amazonで資料を探す→図書館検索で所蔵を確認する,の流れになることは多いであろうが,カーリルを使えば検索コストは大幅に省かれる。ゆえに,カーリルとAmazonの関係性の変化は,図書館とAmazonとの関係性の変化でもある。

 

 カーリルという素晴らしい仕組みを前にして,図書館の役割を再定義する必要はないのだろうか。図書館とAmazonは直接的には触れ合わない,お互いに向き合わない関係性なのだと思う。橋渡しとしてカーリルがある,そう考える図書館員も多いのではないか。多くの書店がAmazonとの生存競争に向き合う中,図書館はどこへ向かうのだろうか,興味は尽きない。だがきっと,すべて良い方向に向かっていくと信じている。